こんにちは、里奈です。
前回の記事「日本人の脳」に合ったコーチング」では、脳の使い方や思考パターンによって、アプローチを変える必要についてお伝えします。
実際、このことをお話ししたみなさまのリアクションから、同様の体験をされている方が多いのだと実感しています。
さて今回は、それではどのようなアプローチが日本人には効果的なのか、具体的にお伝えしてゆきますね(^^)
前回のおさらい:日本人脳(思考)の特性
まず、前回お話しした内容を簡潔におさらいです。
- 言葉の順番が違うと考え方も変わる:日本語は最後まで聞かないとわからない構造で、慎重に考える習慣がある
- 「てにおは」で心情を表現している:助詞の微細な違いで相手の感情を理解する能力に長けている
- 全体・調和を無意識に優先する思考:個人より集団の調和を大切にする思考回路が発達している
これらの特性を活かせるようなアプローチが必要ということになります。
①心に響く質問の方法
よくあるイマイチなパターン
一般的なコーチングや自己啓発でよく使われる質問:
「あなたの目標は何ですか?」
「5年後、どうなっていたいですか?」
「何を達成したいですか?」
これらの質問を受けた時、
「そんな大それたことは…」
「みんなの迷惑にならない程度に…」
「まだそこまでは考えていなくて…」
こんな風に感じて戸惑ってしまう。なかなか答えが出て来ず会話が途切れてしまう…。
実は、これは多くの日本人にとって自然な反応です。
答えやすい質問の工夫
では、どのような質問なら自然に答えられるでしょうか。実際に効果的だった質問をご紹介します。
【将来について聞く時】
従来の質問:「あなたの5年後の目標は?」
↓
改良版:「もしご家族や大切な人たちが心から応援してくれるとしたら、本当はどんなことをしてみたいですか?」
【転職や新しいチャレンジについて】
従来の質問:「なぜ転職したいのですか?」
↓
改良版:「これまでの経験を活かして、もっと多くの人のお役に立てる方法はないでしょうか?」
【自分の強みについて】
従来の質問:「あなたの強みは何ですか?」
↓
改良版:「周りの人から『ありがとう』と言われる時、どんなことをしている時が多いですか?」
なぜこの違いが大切なのか
改良版の質問には、よくある日本人的な螺旋思考を鑑みて、こんな工夫しています。
- 周りへの配慮を含める:「もし応援してくれるとしたら」で罪悪感を軽くする
- 人の役に立つ視点:個人的な欲求を「貢献」として表現する
- 過去の経験を大切にする:今までのことを否定せず活かす方向で考える
- 関係性を大切にする:一人だけでなく、周りとの関わりも含めて考える
上記の質問、とっても使いやすいのでぜひ、みなさんも試してみてくださいね!
お相手が、「あなただから話してみますが…」と打ち明けてくれる可能性が高まりますよ(^^)
②文化に合ったゴール・目標設定
さて、次はコーチングでは必ず初期に行う、ゴール・目標設定についてです。
これも欧米式の考え方をそのまま適応しようとすると、難しく感じることが多いです。
一般的な目標設定
あなたは、年末年始などに「この目標、毎年、同じ内容を書いているな」(つまり達成できていない)と気づいたことはありませんか。
高橋は結構ありました…(汗)
例えば、「6ヶ月でTOEIC800点を取る」という目標。
よく知られている目標設定法、「SMART」にはちゃんと則っています。
- 具体的で(Specific)
- 測定できて(Measurable)
- 達成可能で(Achievable)
- 関連があって(Relevant)
- 期限がある(Time-bound)
しかしこの内容だけだと、強い必要性を感じることができず、目標達成しようとするパワーがでない(結果、動けない)ケースがあります。
あなたのやる気スイッチを!「IKIGAI式」目標設定
それに対して、オススメなのが、高橋が2000人以上のコーチンを行なってきた経験をもとにオススメな観点が、クライアントの価値観に合わせた「IKIGAI式」目標設定です:
- Impact(影響):どんな良い影響を与えられるか
- Kindness(思いやり):周りの人への配慮も含まれているか
- Integrity(一貫性):自分の価値観と合っているか
- Growth(成長):自分も成長できるか
- Appreciation(感謝):今までの経験への感謝も含まれているか
- Inspiration(刺激):他の人にも良い影響を与えるか
実例:英語学習の場合
一般的な目標: 「6ヶ月でTOEIC800点を取って、昇進と年収アップを目指す」
IKIGAI式目標: 「英語を上達させることで:
- 海外のお客様により良いサービスができる
- 同僚の負担を減らし、チーム全体が楽になる
- 学び続けることを大切にする自分でいられる
- 新しい文化に触れて視野を広げられる
- 支えてくれた会社や家族への恩返しになる
- 後輩にも勉強の大切さを伝えられる
目標設定をする際に、少しでもこのような観点を取り入れると、自分個人の目標と、目標達成の先にある「他者への調和的な影響」も踏まえることができ
クライアントは、その目標への必要性をより感じれる、やる気がでるということがたくさんありました。
例えば、管理職になることに迷っている女性とのセッションのワンシーンの事例です。
一般的なアプローチ:
コーチ:「管理職はあなたのキャリアアップにとても良いチャンスです。自信を持ってください!」
クライアント:「…。」
IKIGAI式アプローチ:
コーチ: 「もし管理職になったら、どんな良いことができそうですか?」
クライアント:「チームのメンバーの成長をサポートできますね」
コーチ:「特に女性の後輩たちにどんなメッセージを伝えられるでしょうか?」
クライアント:「仕事も家庭も両立できるということも示せそうです」
コーチ:「家族の理解を得ながら、あなたらしいリーダーシップを発揮する方法を一緒に考えてみませんか?」
この方法だと、「自分のため」ではなく「みんなのため」という視点で目標を設定できるので、クライアントから意見がたくさん出てきやすいのです。
特に会社員の方には、自分のため(成果や出世)という内容よりも、動機として取り入れやすく感じる方が多く、効果的です。
③コーチングのスキルを用いて、自分発で世界を豊かに!
最後に、私が感じていることを少しシェアします。
これからは、多様性が広がりボーダーレスな時代。
日常の中にも外国人の方をよく見かけることが増えています。
そんな中で「自分の考えをしっかり持ちながらも、相手を尊重できる人」が求められていると感じています。
特に私たち日本人は調和を大切にする心を持っていますが、そこに「自分軸」を加えることが大切です。
コーチングを通じて、まず自己理解が深まれば、自分の意見を持てるようになります。
自分の軸があるからこそ、相手の立場も理解できるのです。
そして、自分が自分を幸せにする覚悟を持つこと。
セルフラブで自分を整えながら、常に自分にとって最も良い影響を持つゴールを追求し続けること。
これは立派なセルフコーチングです。
このように世界中の人が、自己表現・自己実現を楽しむようになったら、争いや奪い合いはなくなり、世界はどんどん平和になるでしょう。
一人一人が本当の自分に覚醒して、その道を歩く。そんな一人でも多くの方の意識の覚醒のきっかけになること、
そんな共創・共栄の世界に一歩でも貢献したい。これが高橋のミッションでもあります。
日常的にコーチングを取り入れ、自分の人生を楽しもう!
いかがでしたでしょうか。
質問の仕方を少し工夫したり、目標の立て方を変えたりするだけで、「あ、これなら自然に考えられる」と感じていただけたのではないでしょうか。
コーチングって、本当に日常生活の中のどんなシーンにも組み込むことができます。
自分への問いかけ。他人への問いかけ。
ピンときたものから、ぜひ取り入れてみて、深い思考に潜る楽しさをご体感ください。
やってみた感想やご質問、喜んでお受けいたします!
それでは、今日もありがとうございました。









